目次
変数とは?
変数は何かの値を入れておく箱のようなものとイメージすると良いかと思います(※)。箱はものを入れて保存しておいたり、他のものに入れ替えたりできます。これと同じように、変数に値を入れたり取り出したり、変更したりすることができるイメージになります。
(※)厳密には変数がどのような仕様になるかはプログラミング言語の仕様により異なります。
変数を使うと何が便利?
変数を使うと、何らかの状態を記憶しておいたり、記憶していた値を使って計算させたりすることができます。
例えば、ある自動販売機でいくら飲物が売れたかを計算するプログラムを作るとします。売上を変数として用意して、飲物が売れるたびに飲物の金額を変数にたしていくという使い方ができます。
Pythonで変数を使ってみる
変数に値を入れてみる
pythonで変数を使うには、変数の名前を適当に決めて「=」を使って変数を格納します。
以下のソースコードの例では、変数の名前を「a」として、数字の「5」を格納しています。
a=5
変数に格納するイメージを以下の絵に書いてみます。
変数の値を使ってみる
先ほど設定した「5」という数値を表示してみます。表示するにはprint関数を使います。以下のように書くと変数aの中身を表示できます。
a=5
print(a)
変数を使うイメージを以下の絵に書いてみます。
このソースコードを実行してみます。今回は「variable.py 」というファイルにソースコードを記載して実行しています。
実行結果
$python variable.py
5
「5」という数値が表示されました。
変数の値を入れ替えてみる
変数の値を変更したい場合は「=」を使って変更します。
先ほど設定した5を10に変更する例を以下に書きます。
a=5
print(a)
a=10
print(a)
変数の値を入れ替えるイメージを以下に書いてみます。
このソースコードを実行してみます。
実行結果
$ python variable.py
5
10
最初に設定した5が出力された後に、10に変更されて出力されています。
エラーの例
文字を出力してしまった例
aという文字をダブルクォーテーションで囲んでしまうとaという文字が出力されてしまいます。
ソースコード記載例
a=5
print("a")
実行結果
$ python variable.py a
使われていない変数を出力しようとした例
aという変数に5を代入しましたが、間違ってbという使われていない変数を出力しようとしてしまっています。
ソースコード記載例
a=5
print(b)
以下の実行結果にあるように「name ‘b’ is not defined」というエラーが出てしまっています。
これは日本語にすると「 bという名前は定義されていません」という意味になるかと思いますが、そのエラーの通りbという名前(変数)はどこにも使われていないという事を意味するかと思いますので原因がわかりやすいかと思われます。
実行結果
$ python variable.py
Traceback (most recent call last):
File “variable.py”, line 2, in <module>
print(b)
NameError: name ‘b’ is not defined
変数名に使えない文字(予約語)
Pythonのプログラムに使われる文字は予約語と呼ばれており、変数名には使えないです。
例えば文字列の出力に使用している”print”という文字は変数名に使うことができません。